沖縄なのに沖縄らしくない、絶海の孤島南大東島に飛ぶ

本日もご覧くださりありがとうございます。今回私は沖縄県まで行ってきましたがその中でも大東諸島という沖縄の中でもかなり変わった場所へ行ってきました。沖縄県でありながら沖縄らしくないと聞いたことがあり、興味があっていきましたが最高でした! 

目次

1 南大東島へ上陸

2022年7月3日

職場での仕事が終わってそのまま直行。羽田空港までは東京モノレールで向かいます。浜松町から天王洲アイルの間で東海道新幹線を見かけましたがこちらは近隣の車両基地へ入るための線路でちょうど回送中。ここを通るのを見たのは初めてです。

JAL925便 羽田(19:55)→那覇(22:25)

夕食は職場近くで食べてきたので羽田空港へ着いたら飛行機に搭乗するだけ。飛行機は最新のエアバスA350に搭乗します!那覇まで2時間以上空を飛びますが直線ではなく途中和歌山辺りまで陸に沿うように飛んでその後は太平洋上をひたすら沖縄へ目指すのみ。今回の目的地の南大東島も見えますが辺りに陸がなく最初見たときに本当に島があるのかと思ったほど。しかし地図が示しているのですから今回行くことにしました。

今回はクラスJという鉄道でいうグリーン車の座席を予約しました。搭乗できるのは最後の方ですが前方なので降りるときはすぐに降りられます。

なお今夜は那覇までしか進めないので宿泊は那覇空港からモノレールで一駅の赤嶺駅近くのキャビンタイプのホテル。鍵や金庫もあるのでセキュリティ面でも安心です!

2022年7月4日

RAC861便 那覇(7:55)→南大東(8:55)

朝食を食べてモノレールで那覇空港へ向かい保安検査を受けて飛行機の時間まで待機。今回搭乗するのは琉球エアコミューターの飛行機でこの旅で何回か搭乗します。職員の方は沖縄らしくトロピカルな服装でおもてなし。ターミナルから少し離れたところに飛行機がいるのでバスに乗って飛行機へ。

飛行機は50人乗りの小型飛行機ですが座席はほぼ満席で私のような観光客よりも仕事で向かう建設作業員やビジネスマンが多いように感じました。CAさんは一人での乗務で大東地方の方言であいさつがありました。なお現在は南大東島に向かう飛行機は毎日運行されてますが前は毎日ではなく飛行機も定員が少なかったので上陸するのも難しかったのです。

定刻で離陸した飛行機はだんだん沖縄本島から離れていき数分後には青い空と海だけになりました。機内サービスは黒糖の飴を配ってました。

飛んでしばらく経つとなんと島が出現、南大東島です。沖縄本島とは360km離れておりまさに絶海の孤島。ちなみに沖縄県では6番目に大きい島です。

定刻で南大東空港に着陸しました。降り立った瞬間に熱い紫外線が私の体に降り注ぎます。なお前日まで台風の影響により欠航になってたようで今回上陸が危ぶまれましたが無事に上陸できました!

2 島をサイクリング!どこまでも広がるさとうきび畑!

空港では宿の方がプラカードを持って待機しており車で送迎してくれました。今回泊まるのは月桃ムーンピーチという民宿。楽天トラベルで探していたところ唯一ヒットしたのがこの宿で即決でした。

南大東島の中には他にもホテルや民宿がありますがいずれも楽天トラベルやじゃらんではヒットせず電話予約が必須なので数軒しかないのでもし予定が決まったのであれば電話で早めの予約をお勧めします。なおおすすめは町中にある「ホテルよしざと」です!

レンタサイクル付きの宿泊プランにしたのですぐに自転車が引き渡されました。変速機のないママチャリで観光しますが南大東島は坂が多いのでかなりきつい旅になることを感じました。

沖縄に行くにあたって事前に日焼け止めを購入。日差しがすごく宿の方曰く2時間おきに塗った方がいいと言われました。ちなみに去年石垣島周辺に行った際に日焼け止めを塗らずに過ごしましたが肌がとてつもない痛さに襲われて1か月ほど日焼けしたままでした。当たり前ですが沖縄に行く時は日焼け止めを!

荷物を置いてサイクリング、早速目に入るのはどこまでも広がるさとうきび畑。風が通り抜けて見渡す限り緑の波がうねるその光景は歌の世界。本当に見入ってしまいました。

自転車で走っていると島内の至る所に干からびたカエルの死骸を見つけました。驚いてしまいましたが中には元気よく飛んでいるカエルもいて少し安心。やはり暑さの影響なのでしょうか。

自転車で回って最初に訪れたのは「星野洞」。東洋一美しい鍾乳洞と紹介されてます。当時私しかいなかったので鍾乳洞を独り占め。

星野洞は予約不要ですが受付時間が9:00から11:30と13:00から16:30となっております。支払いには現金以外にPayPayが使えます。

洞内には柱やつららが無数にありますがすべて自然の力でできてて美しい光景でした。

星野洞観光後は町まで出てきました。南大東小中学校近くまで来ましたが近くにはこの島唯一の信号機があり子供たちへの教育用ですね。なお南大東島には高校がないので中学校を卒業と同時に島を離れなければなりません。私にとっては高校進学なんて大したことはないですが南大東島の中学生にとって高校進学とは一つの儀式のようなものなんですね。

11時ごろに開いている店がありましたので入店。お食事処「光」でお好み焼きや各種定食をやっており夫婦で営んでいます。私が注文したのは1200円のナワキリ定食。ナワキリは縄を切るほどの鋭い歯を持っていてほとんど流通しません。大東諸島でよく食べられると聞いて食べましたが脂がのってておいしい!口の中に脂が広がりますが骨も多くのどに刺さると穴が開きそうなほど太く硬いので食べるときは注意しましょう。なおしばらく経つと地元の方でにぎわいだしました。

昼食後は日の丸山展望台へ向かい南大東島を眺めます。この南大東島は1900年に八丈島出身の玉置半右衛門開拓が開始された歴史の浅い島でもありこの島一面に広がるサトウキビによって島が発展していきました。海があまり見えないのはこの島がサンゴ礁が隆起してできてすり鉢のような地形でくぼんでいるからなんです。八丈島の人が開拓した島なので沖縄と本土の文化が入り混じった独特の文化の島に発展しました。

島の中心部に戻ると汽車がありましたがこちらはシュガートレイン。名前の通りさとうきびを運搬するためにできた鉄道で開拓してから島内に路線網が広がっていきました。沖縄本島の鉄道が地上戦で壊滅した後も1983年にトラックに切り替えられるまで沖縄県唯一の鉄道として産業を支えました。シュガートレインはさとうきびを運搬するための鉄道ですが旅客を運んだこともありました。

隣にはディーゼル機関車もありました。

シュガートレインはもう走っている姿を見ることはできませんが島内の数カ所に線路跡が残っています。

その後は島を一周します。この日の気温は30度超えの日で日差しがとても強かったですが風が多少あったので過ごしやすかったです。

南大東村役場とその近くには郵便局があります。なお近くにはJAおきなわのスーパーがあり、そこにATMもあります。

島のATMについて
南大東郵便局 平日8:45~17:30 土曜9:00~17:00日祝休み    
JA南大東支店 平日9:00~15:00 土日祝休 
ATMはありますが予め現金は上陸前におろしたほうがいいかも。

その後は夕食を食べるため在所地区にある居酒屋ちょうちんへ。鶏肉の定食とここでも昼食に続いてナワキリを食べました。なおこのときは同じ日に同じ宿に泊まる旅人の女性の方と17時に待ち合わせて一緒に夕食を食べました。普段二人以上で食事をとることのない私にとってはとても嬉しい出来事です。やっぱり一人旅にしてもずっと一人は寂しいし会話する相手がいるのは安心します。旅好きな方なので会話が盛り上がりました!

3 島の自然の驚異に驚かされる

夕食後は再びサイクリング。19時過ぎですがまだ明るいです。

その後夜になって満点の星空がいっぱいに広がりました。例えるならばプラネタリウムがそのままきた感じで星が広がってました。写真では記録が難しくこの満点の星空は現地まで行かないと分かりません!それだけ南大東島は行く価値があります。

2022年7月5日

この日は4時半に起きたのでシャワーを浴びることに。シャワーの最中にヤモリが入ってきました。

早朝訪れたのは海軍棒プールで東から朝日が昇って神秘的な光景。ここは岩礁をくりぬいて作られた泳ぐためのプールなのです。この南大東島はサンゴ礁が隆起した島で砂浜がないのでこのプールができました。

宿に戻った後は朝ごはん。前日に商店で調達した赤飯、パン、沖縄と言えばポークランチョンミートを食べます。

パンは商店で購入しましたが店によっては無いところもあります。自分の食べたいと思ったものがないというのが離島の店では当たり前だと思ってください。食料があるだけありがたいものです。

朝食を済ませた後はバリバリ岩へ行きました。岩が真っ二つに裂けたのは島が動いたときのエネルギーによってだとか。約4800万年前にパプアニューギニアで生まれた南大東島はフィリピン海プレートに乗って今でも1年に7㎝移動し続けてる島なのです。

こちらは南大東漁港で漁船が立ち並んでいますがかなり巨大です。南大東島の海はサンゴ礁が隆起した島で絶壁なので以前は漁にかなりの制約があり、漁船もクレーンで下ろしてたそうです。

真ん中に映ってる白い丸がラジオゾンデ

8時30分頃に町の方に行って空を眺めると白い風船が空に飛んでいます!ここは南大東島気象台で気象観測を行っていますが毎日8時30分と20時30分に調査用の風船を奥にある装置から上げていて名前はラジオゾンデといいます。南大東島と言えばよく台風中継で聞きますが台風観測でも重要な拠点でもあるんです。

ここは大東神社。開拓してすぐにできて島最大の祭り南大東豊年祭(毎年9月22日から9月23日に開催)もこの神社を中心に開かれます。境内には土俵があり、夜には天然記念物のダイトウオオコウモリも見れるかもしれません。

宿を午前10時にチェックアウトして町まで散歩、日焼け止めを塗りながら灼熱の中5km歩きましたがサトウキビ畑からの風が気持ちよく歩いても苦になりませんでした。レンタカーよりはきついですが歩けば気持ちいいですよ!送迎も可能でしたが歩くことが好きな私は断りました。

昼食は町の中にある「いちごいちえ」で大東そばと大東寿司をいただきました。そばと言っておきながらそば粉は使われていませんし麺は手打ち感がありなんだか見た目はうどんのよう。しかし名前はそばなのでそばとして食べましたがもちもちしてて付け合わせにのってる三枚肉はジューシー!大東寿司はみりん醤油の甘めのたれに魚を漬けた寿司で八丈島の島寿司がルーツになってます。漬けマグロの味で魚好きの私のお気に入りになりました。南大東島を訪れたら必ず食べるべきです!

いちごいちえは月曜定休日で営業時間は11:30から14:00のわずか2時間半です。なお開店と同時に入りましたが直後から混雑し始めました。

昼食を食べた後は南大東空港まで歩きます。本当に最高の島でした。南大東島の皆さん、夕食を一緒に食べた女性の方、本当にありがとうございました!

道中にはさとうきび畑、どこまでも広がる、ほとんどがさとうきび畑、しかしそれが南大東島のいいところ。ここに行けばすべてがリセットされて頭がクリアになります。

南大東空港に到着しました。あばよーいは大東諸島の方言でさようならの意味があります。島を旅立つ私にとってもそうですが高校進学や転勤で島を離れる島民にとってもこの言葉は心に響くと思います。なお私の旅はまだまだ続きます。どこへ行くのでしょうか・・・

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

埼玉県在住の乗り鉄です。2011年から日本の鉄道完全乗車を目指し、2022年に只見線で達成しました!ほかにも飛行機に乗るようになってJGCを取得、旅の移動は公共交通を利用します。

コメント

コメントする

目次