世界一のゴッタルドベーストンネルを通ってスイス西部へ

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1 青函トンネルを抜いたトンネル

2023年2月3日

チューリッヒ(6:33)→ベリンツォーナ(8:12) EC2

チューリッヒからこの日は西部のローザンヌへ向かいます。この日最初に乗車したのはイタリアのボローニャに直通する国際列車。終点には昼の12時半に到着するロングラン列車です!

2等車の車内はリクライニング付きで快適。列車には食堂車も連結されてます。列車を出発後車掌さんから検札を受けました。

HAVE A NICE TRIP!

旅人の私に陽気な車掌さんからうれしいお言葉。これも旅の楽しみのひとつ。

朝食はコープで購入したパンとサラダ。野菜が食べたいので選びましたがマカロニがたくさんあって意外とボリュームがありました。そんな中で朝食を食べていると車内を歩いていた男性3人組から声をかけられました。

I am POLICE (警察手帳を見せながら)

なんと警察官が巡回してて何にも知らない私はパスポートを見せました。すると日本語で

肉、たばこ、酒持ってない?

どうやらイタリアで税関上持ち込みが制限されてる物品を持ってないか見回っているようでした。もちろん私は持ってないと答えました。

アリガトウ

パスポートは返されて一件落着。島国で育った私にとっては初めての経験でした。

列車は途中全長57㎞のゴッタルド・ベーストンネルを20分かけて通過。2016年に開通して日本の青函トンネルを抜いて世界一になりました。トンネルが開通したことで所要時間は大幅に短縮、最高時速200㎞/hで各国を結ぶ非常に重要な動脈となりました!

ベリンツォーナ(8:49)ロカルノ(9:14)

イタリアに近いベリンツォーナで列車を下車後、各駅停車で西へ方向転換。この時鉄道工事を行っている影響で一部区間がバスによる代行輸送となってました。スイスではこのような長期運休が各所で行われているのです。日本だとあまりないので驚き。

ロカルノ(9:53)→ドモドッソラ(11:49)

チェントヴァッリ鉄道に乗車してイタリアのドモドッソラまで乗車。スイスからはイタリアを通りますがスイストラベルパスが使用可能。

この鉄道は山間部を通り日本でいうローカル線。渓谷を坂を上りながら進んでいく。この列車は普通列車ながらなんと一部区間で車内販売がありました。

列車は途中イタリアを通るので駅舎にはイタリアの国旗が見えます。停車してるのは渓谷のある町カンノビナ。

車窓には壮大な渓谷がそびえて山も雄大!

ドモドッソラ(11:58)→ブリーク(12:32)

列車は3分遅れでドモドッソラに到着。スイスのブリーク方面に乗り換えるお客さまで構内は少し混雑。

ブリーク(12:56)→ジュネーブ(15:31) IR90

2日前にも通ったブリークに着いて昼食を調達。野菜入りのサンドイッチとバニラ味のヨーグルトなどを買い値段は日本円で2018円!

モントルーからジュネーブまでの間にはレマン湖が見えます!

本日の宿泊はローザンヌですが通り過ぎてジュネーブを訪問。というのも理由がありそれは

PCR検査

当時は出国72時間前のPCR検査がワクチン接種証明がない場合に必要で私はワクチンを全く打ってません。この日はスイスから帰国する3日前なので日本語での検査証明書に対応してる検査機関「Espace-Lab」を訪問。検査費用は約2万円ですが検査自体は5分足らずで終了。

ジュネーブ(16:20)→ローザンヌ(17:08)

ジュネーブ観光は翌日するのですぐにローザンヌ市内へ移動。ローザンヌではスイス国内唯一の地下鉄に乗車。

今晩泊まるのは「ユースホステルジュノテル」。コンクリート造りの2階建て。

今までユースホステルでは相部屋でしたが今回はゆっくりできる個室を予約しました。夕食は近くのスーパーで購入しましたがボリューム満点。電子レンジで温めた総菜にはソーセージとマッシュポテトですぐに満腹。ジュネーブで受けたPCR検査の結果は翌日判明なので陰性であることを祈って就寝…

2 美しい街ジュネーブで大事件

2023年2月4日

ユースホステルの朝食で朝食。野菜もありヨーグルトにかけるシリアルは種類豊富。

チェックアウト後地下鉄と国鉄を乗り継いでジュネーブへ向かいます。なお前日受けたPCR検査の結果はわからず…

洗濯物があったので市内のコインランドリーにて洗濯をして終えた後に駅のコインロッカーに荷物を預けました。なおジュネーブ駅のコインロッカーの支払いはクレジットカードのみ対応で預けるときと取り出すとき両方で支払いをします。かかった料金は7スイスフラン。

洗濯を終えた後に市電に乗って訪れたのは国際連合の欧州本部。休日なので門は閉まってましたが国旗が並ぶ姿は圧巻。

その後は歩いて国際赤十字博物館を訪問。私はスイストラベルパスを所持していたので無料で入ることができました。日本語版の案内端末を借りて館内散策。赤十字の歩みや世界各地で起こっている問題について証言者がスクリーンに映って語り掛ける展示がありました。展示の中には東日本大震災で検死に携わった日本人歯科医の方や津波で行方不明の家族の写真を示す方などを見て私は泣いてしまいました。

日本に帰りたい…

スイスの色に染まりかけてましたがこの博物館にいて日本人の私は我に返りました。

博物館見学後ジュネーブの中心地に移動して湖の大噴水を見物。この日は土曜日とあって地元の方と観光客でにぎわってました。

昼食は屋台で売っていたチキンとポテトを10スイスフランで購入。ハーフサイズのつもりですがチキンとジャガイモがこんな大量に。食いしん坊の私もこれにはかなわず半分ほど残しました。捨ててしまおうかと思いましたが実はその前に近くで物乞いの方がいたので差し上げることに。お礼を言われて歩き出しましたがほかにも物乞いがいて中には子供まで…

水と食料をあげよう!

決心した私は近くのスーパー「MIGROS」でチョコレートやパン、水を買って配りました。その後、前日にPCR検査を受けた機関から検査結果がメールで来て恐る恐る開きました。

ネガティブ(陰性)

私は無事日本に帰ることができます。とりあえずこれで一安心。

ジュネーブはフランスにも近いので電車にてフランスのアンヌマスを訪問。ここで買い物をしたいと思い近くのスーパーに入ってお菓子を手に取って財布を取り出しましたが大事件。

クレジットカードがない!

財布に入っているはずのクレジットカードがなくびっくり。落ち着いて考えた結果、ジュネーブの「MIGROS」しかないと思いすぐにジュネーブにとんぼ返り。スーパーの店員にグーグル翻訳を交えながら状況を説明するとそれらしいクレジットカードを発見。パスポートをチェックされ…

No problem!

無事に手元に帰ってきてこれを機に財布の中身をこまめに確認しようと決心。ちなみに見つからなかった場合クレカの利用停止をして予備のクレカを使うかあらかじめ用意してた日本円を換金するつもりでした。

その後はジュネーブ市内を散歩。写真はサンピエール大聖堂で風格があります。

ここはジュネーブ美術歴史博物館で入館は無料。中にはロッカーもあるので大きな荷物を持っていても身軽に観覧することができます。

ジュネーブ駅に戻ってしばらくの間撮り鉄。フランスの高速鉄道TGVの姿を見れました。宿泊はチューリッヒなので列車で向かいます。列車はなんと16両編成!

夕食は日本に帰国できる喜びから食堂車で奮発(笑)スープにパンやソーセージ、デザートには焼いたケーキも頼みました。これらを頼んで総額は日本円で5751円!やはりスイスは物価高!

チューリッヒで列車を乗り換えてチューリッヒ空港近くのホテル「ホリデイインエクスプレス」にて2泊。今回はしっかりしたホテルなのでゆっくりできそう。

スイスのテレビ番組を見てみましたが意味は分からず。バスルームはシャワーのみで寝間着は備え付けはありませんでした。残りは計画を決めてなくこの日はすぐに就寝。

スイスの記事に関しては次で最後にします。長くなりましたがご覧くださりありがとうございます!

スイス旅、ラストへ

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この記事を書いた人

埼玉県在住の乗り鉄です。2011年から日本の鉄道完全乗車を目指し、2022年に只見線で達成しました!ほかにも飛行機に乗るようになってJGCを取得、旅の移動は公共交通を利用します。

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