ブロークンヒルとアデレードでオフトレインツアー(2日目)

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1 ブロークンヒルで労働運動の歴史を知る

2023年12月21日

おはようございます。夜明けが近づき空が明るくなり始めました。ラウンジは薄暗いですがなんだか幻想的。この時点で列車は1時間以上遅れていました。

ラウンジから外を見るとカーブに差し掛かり列車がどれだけ長いかを実感しました。34両編成なので日本で走ってた北斗星、カシオペア、トワイライトエクスプレスを合わせたようなものですね。自分は一回鉄道模型でやりましたがカーブで見事に倒れました(笑)

7時ごろ、列車はシドニーから1000km以上離れたブロークンヒルに到着しました。踏み切りは白く駅に留置されてた貨車はとてもでかい!!!列車を降りた後はバスに乗って目的地へ向かいました。

バスを降りて到着したのはTrades Hall(トレードホール)。ここはブロークンヒル初の労働運動の本拠地として初めて建てられた建物で中ではその労働運動の劇が開かれ掛け声が聞こえるほど盛り上がりました。団結は力なりのスローガンのもと労働者が立ち向かっていたのです。

劇の後は少しの軽食が配られてパイとケーキを味わいました。劇を演じた女性と少しお話をしてオーストラリアが初めてと伝えるととてもうれしそうでした。英語は本当にダメなんですが片言の単語でも通じてうれしかったです。駅に戻るバスの中からは西部劇にも出てきそうな街並みが見えました。

列車に戻るとすぐに朝食の時間。フルブレックファストが出てきてソーセージやスクランブルエッグ、豆類が出てきました。パンもありバターやジャムが種類豊富でした。列車の中で朝食を味わうなど日本では限られた列車でしか体験できません。この時の顔ぶれは私以外みんな女性でした。

部屋に戻るとベットが収納されて椅子に早変わり、なお9時ごろにカンガルーがいたとアナウンスがありましたが見えませんでした…。列車はニューサウスウエールズ州から南オーストラリア州に入ったので時計が30分戻りました。

ラウンジに行きスプライトを飲みました。カウンターにはフルーツとクッキーがありましたがこのクッキーがとても美味しかったです。

部屋の中にこもりますが窓からは砂漠地帯が見えます。この旅では暇つぶしのためにパソコンを持ってこようかと思いましたがそれはやめました。パソコンよりも車窓の景色の方が見る価値があります!

列車内ではすぐに昼食の時間。アデレード伝統のアップルサラダにチーズやハムなど赤ワインに合いそうな食材がてんこ盛りでしたが私はアップルジュース(笑)会話の中心からは外れてましたが会話の糸口を作ってくれたので少し会話の輪に入ることはできてうれしい限りです。

デザートはチョコタルトと甘さ控えめのクリーム添え。甘党の私でチョコレート好きなのでよく味わえました!

運動のためにラウンジにまた寄り道。ハイネケンのビールとポテトチップスを味わいます。偶然隣に座ってた夫婦と会話が始まりテキトー英語を駆使してキャッチボール。夜汽車のラウンジというのはなぜ自然と赤の他人とも打ち解けるのでしょう?もしかするとかつて日本の夜汽車でも同じような光景が広がっていたのかも…。

2 アデレードでは博物館へ

列車は南オーストラリア州の首都アデレードに入りました。アデレードの電車は赤色で3両編成。

16時前列車はアデレードのパークランズターミナルに到着しました。ここはジャーニービヨンドレールの運営する鉄道のターミナル駅となっています。向かいにいる客車は「ザ・ガン」号でアデレードからオーストラリア北部のダーウィンまでを2泊3日で結ぶ大陸縦断列車です。

参考でジャーニービヨンドレールの運営する路線図を載せます。他にもメルボルン、ブリスベンなどにも路線を展開しているので乗ってみたいものです…。

乗客の中にはアデレードで降車する方もいますが私はパースまで乗車なのでオフトレインツアーに参加して夜に再びインディアンパシフィック号に戻ってきます。私が選んだのは南オーストラリア州立博物館でここではオーストラリアの生物や先住民のアボリジニに関する展示を見れます。

ここでは博物館の方が展示について説明してましたが説明は全て英語。1時間以上ノンストップで話していて学生時代英語の授業をロクに聞いてなかった私はちんぷんかんぷん。展示を見ていて私は少しの楽しみを見つけました。

コマネチしたカンガルー

オーストラリアといえばカンガルー、面白い姿に笑顔ができました。その後はオーストラリアの芸術家と化石について講演がありましたがここでも1時間ノンストップで英語を聞きました。翻訳?そんなものはない(笑)

オフトレインツアーでは夕食が含まれますが会場はなんと博物館の中!!なすとニンジンがたっぷりありメインはチキンで他に魚もありました。食事の中でこの列車を予約した手段をについて聞かれてインターネットで知り予約したと返答。ワインも飲めますが意外にも飲む方は少数で私を含めてほとんどはジュースでした。

デザートはアイスに見えるチーズケーキで美味しくいただけました。食事の時に感じましたが西洋の方は食べきれないと感じるとナイフとフォークを縦に置いて終わりのサイン。食事の時はスマホを見ないで会話を楽しむ。食事にとても真剣であることを感じました。

食事後博物館の外に出て時刻は8時30分。朝ではありません、夜です。オーストラリアの夏は長いと感じました。

バスに乗り込んで駅へと戻ります。クリスマスツリーがきれいでした。そうだ夏だけどクリスマスだった…。

駅に戻りました。駅構内にあったこのモニュメントはオナガイヌワシ。アボリジニ神話にも登場して翼を広げると2m以上にもなるインディアンパシフィック号のシンボルです。アデレードから乗車する方もいるので中では出発前のパーティーが行われてました。シドニーで出会った乗客とも再開してしばしの会話。日本でムーンライトながらやサンライズに乗った時もそうですが夜汽車出発前の駅ってなんだか一体感に包まれてるかも。

案内放送があり列車に乗車。ベッドが整備されてましたが私はあえて枕を逆方向にしました。このアデレードからは進行方向が変わり編成の後ろの方だった私の客車は今度は前になります。そうなると今まで進行方向に足が向かってましたが今度は頭が向きます。そうなると万が一急停車した時に…。

頭を打つかもしれない

2022年3月に母を「カシオペア紀行」に誘って乗車した際に夜の東北本線で危険を知らせる信号(防護無線という)を受信した際に急停車。頭を打ちそうになってしまいました。幸いなんともありませんでしたがテーブルにあったグラスが割れました。機関車の引っ張る列車は連結器に少しの隙間があるので急停車すると衝撃がすごいのです。その経験から今回乗車する時は枕の配置に気を付けなければと感じました。

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21時ごろ、列車はアデレードを出発しました。街の明かりと夜空を見るとああこれから旅立つんだなあとサンライズに乗った時を思い出しました。次回は砂漠のナラボー平原を進んでいきます。本日もご覧くださりありがとうございます。

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この記事を書いた人

埼玉県在住の乗り鉄です。2011年から日本の鉄道完全乗車を目指し、2022年に只見線で達成しました!ほかにも飛行機に乗るようになってJGCを取得、旅の移動は公共交通を利用します。

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