美しいローカル線只見線に乗車して只見町訪問

本日もブログをご覧くださりありがとうございます。前回西九州新幹線に乗りましたが今回は奇跡のローカル線と言われる只見線に乗ってきました。何よりも11年ぶりの全線運転再開とあって沿線の町は盛り上がっていました!

目次

1 只見線とは

2010.8.14撮影

只見線は福島県会津若松駅から新潟県魚沼市の小出駅を結ぶ135.2kmのローカル線で沿線の風景がきれいな路線として観光客に親しまれています。赤字ローカル線ではあるものの国鉄時代は廃止を逃れ、さらに福島と新潟の県境を並行する国道252号線(六十里越)が冬季は通行止めとなるため新潟と奥会津を結ぶ重要な交通手段となってます。2010年に会津若松駅で撮影したときの写真がありいつかは乗りに行こうと思っていました。そんな只見線は2011年に危機が訪れます。

平成23年7月新潟・福島豪雨

3月に東日本大震災があった年ですがこの大雨も東北を襲った大災害で新潟、会津地方に大きな被害をもたらしました。只見線も橋が崩落して運休になりました。その後復旧工事は進んだものの、会津川口と只見の間27.6kmは被害が大きく復旧費用、採算の問題から手つかずのままとなってバスによる代行輸送が続きます。私は2016年冬に只見線に乗車しました。

2016年12月23日

この日青春18きっぷを利用して早朝の一番列車で埼玉から鈍行を乗り継いで小出まで来ました。まずは列車が走っている只見駅まで乗車をします。

車両はキハ40系という国鉄時代に製造したディーゼルカーで2両編成での運行でした。地元の方というより私と同じ旅人が多い印象がありました。只見まで走る列車はここから3本で車掌さんも乗ったツーマンでの運転で出発進行。沿線の写真はないですが冬季ということもあって雪は多かったです。

只見駅に到着してここで乗客の大半が駅前に止まっている代行バスに乗り換えました。駅前では只見町の方が甘酒を振舞ってくれました。日帰りだったので只見町にお金を落とすことなく代行バスに乗って出発。町の方が手を振ってお見送りしてくれたのが印象に残ってます。

50分ほど揺られて金山町の会津川口駅に到着しました。ここで会津若松行の列車に乗り換えます。車両のカラーは当時仙台地区のディーゼルカーで広く使われていました。

会津川口駅は背後が只見川が流れています。会津川口駅はすぐに出発して2時間会津若松駅まで国鉄の気動車に揺られました。

17時を過ぎて終点会津若松駅に到着。その後は郡山まで磐越西線で出て東北本線を南下して埼玉に帰りました。写真の車両はほとんど廃車されて今は1本のみスイーツトレイン「フルーティア」に生まれ変わってます。

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こうして只見線は乗りとおしたものの会津川口只見間は代行バスでした。この時点で復旧工事に着手しておらず廃線にしてバスに切り替わる可能性が高かったのです。

しかし沿線が鉄道復旧を強く望んだこともあり私が乗車した直後の2016年12月26日、上下分離方式による鉄道復旧が決定しました。列車の運行はJRが担当して線路などの構造物は福島県が保有するという方法です。そして2018年6月にようやく復旧工事に着手をし、試運転を行って2022年10月1日に全線運転再開を迎えました。

今回運転再開した会津川口只見間は不通となってからは復旧工事に着手するまで約7年かかっています。今まで色んなローカル線に乗ってその後災害等で復旧工事に着手しないローカル線の多くが鉄道復旧を断念してバス輸送になってます。そんな中で只見線は奇跡の復活とも言えます。もう乗れないかと思ってましたが再開すると聞いたときは本当にうれしかったです。高校時代からの願いをかなえるべく只見線にいざ乗車!

2 只見線に乗って只見町へ

2022年10月2日

只見線の一番列車は朝早いため前日は仕事が終わった後すぐに会津若松まで新幹線と磐越西線を乗り継いできました。駅前の「フジグランドホテル」に宿泊してすぐにベットイン!

2022年10月3日

ホテルを朝5時半にチェックアウトして夜明け前の会津若松駅へ。

乗車券は事前に地元で発券しました。

会津若松(6:08)→只見(9:07) 小出行

乗車する車両は2020年3月から運行を開始したキハE120系気動車です。全線運転再開するのに合わせて1両が国鉄時代のカラーに変更されました。車両はかつて米坂線を走っていて私の祖父母の家が米沢にあったこともありなんだか子供の時に乗った米坂線が生まれ変わったようでじんと来てしまいました。1両の列車は只見線目的のお客さまをのせて出発!

会津盆地を過ぎて標高をだんだん上がって6時53分、塔寺(とうでら)駅を出発しました。実は運転再開初日の10月1日に今回と同じ列車がこの塔寺駅を発車した後車両故障を起こし只見線は4時間以上も運転を見合わせする事態が起きました。しかし今回そのようなことは起きずに安心し只見線は順調に西へ進んでいきます。

会津桧原駅を発車した後にわたっている橋は第一只見川橋梁で只見線で一番のビュースポットとなってます。秋の紅葉シーズンは本当に絶景です。国道252号沿いの道の駅尾瀬街道みしま宿に写真撮影にぴったりなスポットがあります。

会津西方駅出発後に第2只見川橋梁を渡るときの1枚ですが水面がすき通っていて只見川は巨大な鏡のよう!

会津宮下駅で会津川口7時06分発の列車とすれ違います。

7時47分、早戸駅停車中。この近くには霧幻峡の渡しいう観光船があり50年前に土砂崩壊で廃村になった集落とを結ぶ渡し船を復活させたものです。写真にはありませんが条件がいいと川霧が発生して幻想的な雰囲気になって渡し船に乗った方の運気を揚げるとも言われパワースポットとしても注目されています。

8時05分に会津川口駅に到着しました。ここで10分の停車時間があるため気分転換に外に出てみました。

金山町の小さなターミナルは全線運転再開を待ちわびたお客さまで一杯あふれてかつての只見線を連想させるよう。奥に止まってる緑の車両は小出5時36分発の会津若松行で39分の長時間停車中です。その車両は私が2016年に乗ったキハ40のカラーとおんなじ。

8時15分、会津川口駅を出発しました。ここからは只見駅までは10月1日に11年ぶりにお客さまを乗せて走ったばかりの区間で私も初めて乗車します。

第5只見川橋梁を通過中。只見線は2011年の豪雨の時は橋の多くが流されてこの橋も一部が流されました。

会津越川駅停車中。駅名票は錆びだらけで長らく前から変わってないのでしょう。11年ぶりに列車が通って役目を再び担って輝きを戻してほしいですね!

会津横田駅には全線再開をお祝いした看板がありました。

会津大塩駅近くには横断幕があり、沿線の方は只見線の列車を見ると一斉に手を振ってました。それだけ只見線が愛されて重要な存在であることを感じた瞬間でもありました。

9時07分、只見駅に列車は到着しました。ここで23分列車は停車しますが私は途中下車して只見町を訪問します。

3 只見町初訪問、自然に驚き郷土の歴史に触れる

2016年12月以来の只見駅ですが当時と変わっていません。そこら中にのぼりがあって町は只見線再開のフィーバーに沸いてました。

只見町ではレンタサイクルを利用するため、駅近くのインフォメーションセンターに立ち寄りました。レンタサイクルは事前に予約できます。なお借りるときに本人確認できる公的証明書が必要です。この中には土産物が買える物産店、軽食コーナーもあります。

只見町インフォメーションセンター
9:00~17:00
TEL.0241-82-5250
只見駅から歩いて2分

只見駅近くの踏切で私が乗ってきた列車を見送ります。近くでは地元の女性が2名でお見送りをしてました。私が埼玉から列車で来たことと只見町を訪問するのは初めてと伝えると「ぜひ只見町を楽しんでください!」と声をかけてくれました。さあ只見町を楽しんでやるぞ!

国道252号を小出方面に進むと最初に見えたのは只見ダム。湖が鏡のように澄んでいる!

さらに上流のほうまで上っていくと田子倉ダムに到着しました。この一帯は上流の奥只見ダムと合わせて電源開発㈱が管理しています。急峻な地形で豪雪地帯のため水量が豊富で水力発電により電源開発が進みました。ダム建設によってできた田子倉湖は広い!

田子倉湖にある只見町の物産館で売られていたのはぞうりパンというお菓子。砂糖を主に使ったシンプルなお菓子で見た目がぞうりのようですが甘くておいしい!お土産用にも購入しました。

自転車で下りると只見ダム近くに展示館があったので立ち寄りました。中ではVRによる田子倉ダムのツアーがあってダムのすごさを体感することができました。

昼食時になったので只見町内の和食レストラン「まほろば」へ、まほろば定食を頼みました。天ぷらはサクサクしてて刺身は新鮮でした。お米は只見町のものを使っています。開店と同時に席の大半が埋まりましたのでもし行きたい方はすぐに行くことをおすすめします。ほかにそばや丼ものなどメニューはとても豊富なので好みに合わせて決められます。

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この記事を書いた人

埼玉県在住の乗り鉄です。2011年から日本の鉄道完全乗車を目指し、2022年に只見線で達成しました!ほかにも飛行機に乗るようになってJGCを取得、旅の移動は公共交通を利用します。

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