本日もブログをご覧くださりありがとうございます。今回は鉄道の旅をお届けしますが舞台は飯田線。新幹線もいいですがたまにはのんびり行ってみたいと思い各駅停車オンリーになります。
1 仕事を終えてから静岡へ
2023年10月15日
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夜、都内で仕事を終えてから上野東京ラインのグリーン車に乗って宿泊地の静岡まで向かいます。右の写真は途中の熱海駅で見かけた伊豆急行の8000系。親会社の東急電鉄で伊豆急にわたる前この塗装で走ってました。
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この日は静岡駅近くのホテルに宿泊。カプセルとはいうものの高さがありホテルと変わりません。簡易宿所扱いなので鍵はかかりませんが貴重品ロッカーはあります。
HOTEL CAPSULE INN SHIZUOKA
〒422-8067 静岡県静岡市minami, 2−24
16:00チェックイン 10:00チェックアウト
054-284-5552
静岡駅南口から徒歩3分
2023年10月16日
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翌日の朝食は一度食べてみたかった静岡駅ホーム「富士見そば」のチーズそば。和食のそばに洋食のチーズが絡み合ってましたが濃厚!!駅そばの営業時間は7時半から13時半と短め。
静岡から各駅停車で移動してて思ったのは…。
静岡が長い、新幹線は速い。
私は過去に青春18きっぷで何度も東海道本線を移動してましたがやはり静岡県は横に長く快速列車はないのでとても長く感じます。しかも座席はロングシート。横を何度も新幹線が通りましたが速いなあと感じました。ああ乗りたい(笑)
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そんな静岡県を青春18きっぷで抜ける際におすすめなのが写真左の373系車両。この車両は平日の夜にホームライナー浜松として沼津を18時31分に発車、浜松に20時10分に着いてそのまま豊橋まで各駅停車として運転しますので長い静岡をリクライニング付きの快適な座席で移動できます。さらに写真右の313系車両は名古屋でライナーとして活躍してて最近静岡に移ってきました。これもクロスシートなので静岡の移動は前よりましとなってます。
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そして今回のメインは豊橋から辰野まで走る飯田線。初めて乗車したのは2011年の夏で豊橋から直通先の上諏訪まで7時間近くの大移動。距離は195.7㎞で駅は間に92駅あるのでとても長く感じます。写真は当時活躍してた119系車両で乗車した翌年の2012年で引退しました。
2 織田と武田がぶつかった地 (三河東郷)
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豊橋(10:12)→新城(10:47)
飯田線始まりの地豊橋駅では豊橋鉄道の路面電車を眺めた後出発。なお今回使用したきっぷは「秋の乗り放題パス」でJR線の普通・快速列車が3日連続で乗り放題。前日の都内からの移動にはこちらを利用しました。
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新城(11:20)→三河東郷(11:42)
新城駅で昼食の買い出しをした後に着いたのは三河東郷駅。この地には織田軍と武田軍が戦った「長篠・設楽原の戦い」の舞台となった設楽原があります。駅にあるのはその戦いの象徴のようなもの。
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駅から歩くと大きな柵がありますがこれは当時使われた馬防柵を再現したもの。当時最強と言われた武田騎馬隊に対抗するために考えられたものですが私の背丈よりもはるかに大きいです。馬はとても大きいのでこれだけないと防げないですからね。そして織田軍は迎え撃つ騎馬隊を大量の火縄銃で見事にやっつけました!織田信長、さすが…。
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三河東郷(12:29)→本長篠(12:43)
歴史に触れた後は再び飯田線に乗車。飯田線には車掌が乗務しておりドアが開くと、
走る
駅がたくさんあるのに確実な運賃収受のためとにかく走ります。そして安全確認をして発車、飯田線の車掌は昔ながらの雰囲気があると感じました。
3 豊橋鉄道はかつてここにも (本長篠)
次に訪れた駅は本長篠駅、ここからはかつて鉄道が走っておりその名も豊橋鉄道田口線。1932年に全線開業したこの路線は最初は木材輸送が目的でしたがその後は飯田線との直通列車が走る路線までになりました。1956年に名鉄傘下の豊橋鉄道に吸収合併されましたが1965年に水害のため一部区間が休止されて1968年に全線が廃止となりました。
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本長篠駅前(12:55)→田口(13:33) 豊鉄バス
本長篠駅からは豊橋鉄道グループの豊鉄バスに乗り換えます。このバスは新城市民病院から飯田線沿いに設楽町の中心部までを走ります。なお今回は豊橋駅の案内所でバスの回数券を2000円分購入しました。バスで回数券を使うのは初めてです。
本長篠を出ると玖老勢(くろぜ)、三河海老を抜けていきます。乗客は私含めて2人乗ってましたが終点付近は一人さみしく下車。回数券をどう入れるか悩んでましたが整理券と一緒に料金箱に入れるだけで意外と簡単。
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終点の田口に到着しましたが豊橋鉄道の終点三河田口駅は中心地から少し離れたところなので歩いていきます。
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かつての駅近くに1km以上歩いて行ってみましたが急こう配をかなり降りた森林の中にありました。こんなところに駅を作っても意味ないんじゃないのかと思いましたが調べてみると市街地付近は急勾配でありなおかつもとは木材輸送が目的の路線で株主の宮内省(現在の宮内庁)が設置を希望したからなのです。しかし木材輸送が減った時は人を運ぶのには不向きで結果田口線の利用者は減少。中心部に住んでて離れたところに駅があったら利用したいとは思わないでしょう…。近くには橋脚が立ってましたがこれは付近で建設中の設楽ダム関連の道路なので近い将来三河田口駅は水没するかもしれません。
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田口(14:13)→長篠城前(14:58)豊鉄バス
田口のバス停まで戻ってバスを待っていると地元の方に声をかけられて関東から旅してると伝えました。
若い人がバスに乗るなんて珍しいわ
バスに乗ってるだけなのにこのような反応、この方は高齢者用の割引パスを持っておりこれを持つと1乗車100円で豊鉄バスが乗れます。運転免許がない方でしたので大変助かるとおっしゃってました。景色は森林でしたが鉄道のような雰囲気でした。乗客は合わせて2人、途中でさらに2人乗りました。
東京まで気を付けて帰ってね
降りるときに一声かけてくれて一人旅としては嬉しい。
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長篠城(15:36)→中井侍(17:22)
長篠城近くで降りて近くの薬局で買い出しして飯田線に乗車。東栄駅は愛知県最東端の駅でここから静岡県浜松市へ…。
4 飯田線の秘境駅 (中井侍)(小和田)
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飯田線で静岡県を抜けて長野県最南端の駅中井侍駅に到着。崖にある秘境駅で降りたのは私だけ。
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夜も暗くなり始めるころで道は不気味な雰囲気。上の集落までは歩かなければなりません。
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中井侍(17:43)→小和田(17:49)
20分ほど滞在後に反対方向の列車に乗車。車掌にきっぷを見せて次で降りることを伝えました。
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一人で降り立ちました、小和田駅。これこそ秘境駅という感じがする雰囲気でした。この駅は静岡県浜松市に属し近くには愛知県豊根村、長野県天龍村があり3つの県が近くにある駅でもあります。もうあたりは真っ暗!!!
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小和田駅にトイレはありません。ベンチがあったのでそこで長篠の薬局で購入したパン類をパクリ。虫も普通に飛んでました。
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列車まで時間があるので駅周辺を散策。駅以外に明かりがないのでライトなしで夜歩くのはとても危険!
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歩くと小屋が一軒あり入ろうとしたら崩落の危険があるので立ち入り禁止。もしかすると人が住んでたかもしれません。これはライトを照らしてるので消すと小屋すら見えません。
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小屋から先に集落に通じる道がありましたが真っ暗。一番近い人家はここから1時間近く歩いたところで行こうにも行けません。小和田駅に戻りましたがそこでふと上を見上げるとそこには満天の星空。駅からみた夜空で一番きれいでした。
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小和田(19:10)→飯田(20:30)
1時間ほどいた小和田駅を後にして本日の宿泊先飯田駅へ。歩いて10分ほどのホテルに着いておやすみ…。
hotel IIDA STAY
〒395-0045 長野県飯田市知久町2丁目9
15:00チェックイン 11:00チェックアウト
0265-48-0487
飯田駅から徒歩10分
5 鉄道建設中に掘り当てた温泉 (飯田)
2023年10月17日
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おはようございます。飯田駅前にあったのはこの地域に鉄道を通した方の解説がありました。重役ではあるものの現場に立って改札と掃除に取り組むとは偉い!!
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飯田駅からはバスで長野県の阿智村に向かいます。その阿智村にあるのが昼神温泉。昔この飯田から岐阜県の中津川駅まで国鉄の中津川線を建設中でしたがトンネルを建設中に掘り当てた温泉だそうです。その後1975年に並行して中央自動車道ができると計画は頓挫しましたがこの地ではとある計画が…。
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リニア中央新幹線
2027年開業予定でルート上飯田から中津川まで現在工事が進んでおります。汽車が走れませんでしたが国鉄中津川線は近い将来超特急で復活する予定なのでできたら途中で降りてみたいものです。
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飯田駅(8:15)→昼神温泉郷(8:59) 信南交通バス
飯田駅からは信南交通のバスに乗車。朝の時間帯で阿智高校の生徒を一杯乗せて走ります。阿智高校を過ぎるとバスは私だけ。
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昼神温泉に到着して周辺を歩いてると温泉街でトマトを販売してたので購入。阿智村で採れたもので一口食べるととても甘い!!!
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温泉なので温泉に入ろうとしましたが営業してるところが当時なく近くにあった足湯に浸かりました。昼神温泉へのアクセスとしては東京と名古屋からの高速バスが最も一般的で鉄道だとむしろ時間がかかります。
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飯田(11:21)→駒ケ根(12:36)
昼神温泉から10時30分のバスで飯田駅に戻って飯田線を北上。写真の七久保駅は6歳の時にみた貨物列車のビデオで初めて知りました。ちなみに飯田線の貨物列車は平成8年に廃止されてます。
6 昼飯に名物をいただく (駒ケ根)
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降り立ったのは駒ヶ根駅。中央アルプス観光の路線バスが止まっていて中央アルプス千畳敷カールへのアクセスとして活躍。
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駒ケ根と言えば「ソースかつ丼」ですが偶然入った店で提供されてたソースかつ定食が気になり頼みましたがこれがうまい!!ソースかつは味が濃厚で他にサラダや卵焼きもついてて750円。おいしかったです!
大衆食堂 きよし
〒399-4112 長野県駒ヶ根市中央16−6
11:30~13:30
0265-83-2815
日曜定休日
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駒ケ根ではほかに特産品のごまとブルーベリーを使ったお菓子が売ってたので買ってみました。ゴマは99.9%が外国からの輸入で日本で作られてることはこの日まで知りませんでした。
和スイーツ圓月堂
〒399-4112 長野県駒ヶ根市中央4−17
8:00~18:30
0265-83-2733
月曜定休日
7 飯田線のしめ (北殿)
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駒ケ根(13:50)→北殿(14:22)
時間に余裕があってもう一か所いけないかと調べると南箕輪村という自治体があって気になるので途中下車。
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北殿駅から歩いたところに長野の農産物を使った商品が売ってた店がありました。長野名産のりんごを使ったジュースを飲んでみましたがりんごがそのまま入ってるようでした。一緒に買ったなめたけのなめこも長野産。ちなみに長野はなめこ、えのきだけ、ぶなしめじの生産量全国一位のキノコ大国。
ベジかける
〒399-4511 長野県上伊那郡南箕輪村3458−1
9:00~18:00
0265-97-1126
月曜定休日
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北殿(15:10)→上諏訪(16:05)
北殿駅を出発して辰野駅にて飯田線を走破、辰野駅から中央本線に入り乗務員もJR東日本にバトンタッチ。そのまま上諏訪駅まで乗車しました。2011年8月に飯田線に乗車した時は豊橋からこの上諏訪まで7時間近く乗りっぱなしでとても疲れた記憶があります。しかし今回はいろんなところで降りたので疲れを感じませんでした。
そして何よりも乗り通した時には見えなかった景色や地元のいろんなことを知ることができました。日本のJRに乗った自分として新しい生き甲斐が見つけられました。
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夕食は上諏訪駅近くのツルヤで購入して列車内でパクリ。特に店内焼き上げのパンが美味しかったです。中央本線を東へ各駅停車で移動し途中特急列車に追い抜かれて地元埼玉には21時近くに到着。各駅停車の旅は時間がかかりますがたまにはいいと感じた旅でもありました。本日もブログをご覧くださりありがとうございます。
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