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前回の記事で音威子府から稚内まで路線バスで移動。ここからは新千歳空港へ飛びます。稚内空港で国内の利用した空港は33か所目!!
稚内空港(17:05)→新千歳空港(18:00) ANA4844便
今回使用される飛行機はボンバルディア社製の小型飛行機。私は過去に南大東~北大東の国内最短航空路線などで搭乗した経験があります。この日はビジネス、観光関係なく満席に近い状態。ドアが閉まって滑走路に向けて走り出していよいよ離陸…!!!とその時機長からアナウンス。
油圧システムにトラブルが発生しました
離陸直前になって機体はその場でストップ。しばらく止まって解決の時を待ってましたが…
この機体は進めなくなりました。ターミナルまで牽引車で戻ります。
なんと機体が動けなくなり牽引車で引っ張られてターミナルまで行くことに、代わりの飛行機を手配するとも聞こえたのですがそれはともかくとしてボーディングブリッジが伸びて機内にいたお客さまは次々と降りて待合室にてしばらく待機。
機材整備を行うので運航再開を信じてましたが…
このようなことになって待合室のお客さまは一斉に窓口に向かいます。私は飛行機を翌日の便に振り替え、楽天トラベルで稚内市内の宿の手配、宿泊予定の札幌のホテルにキャンセルの電話、えきねっとで予約したきっぷの変更、利用予定のバスの乗車券払い戻しなどを慌ててやりました。
この時点で18時、稚内駅からの札幌行の特急列車は17時44分発でこの日のうちに札幌に行くのは不可能。早くても高速バスで翌日の6時着になってしまいます。しかし…
稚内でよかった!!!!
稚内は飛行機以外にも鉄道やバスなど陸で他の都市に出られるのが幸いなのでとても幸運でした。これが離島など手段が限られてる場合だったら詰んでました…。しかも今回は稚内空港を飛行機で飛び立ちたいというのが目的だったので翌日以降の予定はあきらめることにしました。
稚内空港からはANAが手配したバスで稚内市内に向かいました。見つけた宿泊先は「THE STAY WAKKANAI」というゲストハウス。本当に空いててよかったです、ありがとうございます! 宿の方によると稚内空港から空いてないかという連絡があったそうなので稚内一帯の宿に連絡を入れていたかと思います。疲れて夕食はセイコーマートの唐揚げ弁当とポテトチップス。
2023年6月20日
翌日、遅めに起きてセイコーマートで朝食を調達。宿泊者の方は無料で味噌汁が用意されていました。
飛行機まで時間があったので稚内市内を散歩。海に浮かぶ白鳥がかわいい。
稚内駅から歩くこと40分。ノシャップ岬に着きました。奥には利尻富士が見えてとてもきれいでした。なお利尻島にちょうど3か月前に行ってきたばかり↓
岬周辺を歩いているとエゾシカ出現。北海道にとってエゾシカはとても身近な存在ですが奈良や宮島の鹿よりは体格が大き目で角が生えてる鹿もいるのでうかつに近づくと痛い目に遭うかも…。
稚内駅(10:30)→稚内空港(11:00) 宗谷バス
市内へ戻った後飛行機へ乗るために稚内空港より連絡バスに乗車します。このバスは南稚内を通り旧天北線に沿って稚内空港まで走ります。
稚内空港(11:45)→新千歳空港(12:40) ANA4842便
手続きが終わっていよいよ搭乗。これで飛べなかったら本当に泣きそうです。そして…。
飛行機無事離陸!!!!!!!!
国内33か所目の空港、稚内を飛び立ち涙が出てしまいました。航路としては3月に乗った利尻~丘珠線と重なる部分があります。この時は羽幌町上空を飛んでおり海上に見える島は天売島と焼尻島。
12時20分ごろになるともう新千歳空港が見えてきました。着陸態勢に入り苫小牧市の南でUターンして着陸!
南千歳(14:00)→白老(14:29) 北斗14号
新千歳空港で昨日変更した乗車券を受け取って目指すは白老町。本当はこの日小樽、洞爺湖、室蘭と回る予定でしたがあきらめてまだ訪れたことのない白老に行くことにしました。
白老駅に到着してしばらくすると変わった警笛が聞こえたので見るとそこに停まってたのは「四季島」!!もしかすると近隣にあるアイヌ関連の施設「ウポポイ」への訪問のためかと思います。四季島はサービスが最高で本当に忘れられないです!!!
駅近くにはD51機関車の333号機が展示されてました。甘いものが食べたい気分だった私は駅近くのお菓子屋さんでマドレーヌとタルトを購入。「まいこのマドレーヌ」の名前は自閉症の長女「まいこ」からとったもので家族とともに働けるように開いたという思いを知りました。私も「広汎性発達障害」という自閉症の一種を抱えてるのでその思いを知って泣けてきました。
MAIKO`S BAKE
〒059-0905 北海道白老郡白老町大町3丁目3−11
0144-82-7736
10:00~17:00
水曜定休日
その後私はアイヌ文化を学びたくてウポポイを訪問。アイヌ民族が狩りに使ってた弓に触れたり踊りを見学したりしました。
白老(16:25)→苫小牧(16:48) 普通 苫小牧行
白老から普通列車に乗車、この区間は日本最長の直線区間で白老から沼ノ端駅まで28.7㎞。普通列車はそれまで使われてたディーゼルカーを5月20日から電車に置き換えました。学生で混雑してましたが走行音は速くも静か。
苫小牧(17:02)→鵡川(17:29)
苫小牧からはキハ40系の気動車走る日高本線へ、この車両も北海道内ではもう見れる機会が少なくなってます。うなるエンジン、空いた窓から吹き抜ける風、でかい警笛、レールの継ぎ目を通るたびに激しく跳ね上がり車体は揺れる。乗り心地はお世辞にも少し悪いもののこれこそが本当の列車というもので少しの間鉄道好きの私は思いっきり楽しむ(笑)
鵡川駅で訪問したかったのがこの唐揚げ店。普段はむかわ町周辺で移動販売を行ってますがこの時は駅近くのところでやってました。店主の方にどこから来たのかいわれると埼玉から旅してきたと伝えるとそこから会話は盛り上がり!
地方の方が来てくれてうれしい。
日高本線が2015年に高波で休止して以来むかわ町は日高本線の終点となってますが人口は減少の一途。2021年に訪れた際は夜だったので今回日が昇ってるうちに少し町にお金を落とせました!!
頼んだのは炊き込みご飯とフライドポテト、そしてすなぎもの唐揚げ。唐揚げは一口食べましたがコリコリ食感のすなぎもとサクサクの衣が病みつき!!!サッポロクラシックがあったらもう3本ぐらいは行けそうです(笑)おいしすぎて30分弱の乗車の間に平らげてしまいました。
注文は店に行ってからでもできますが電話やインスタグラムからでも注文ができますので急ぎ目の方はおすすめです。
からあげ専門店 にじ唐
〒054-0032 北海道勇払郡むかわ町福住3丁目294番地
080-8124-4223
11:15~13:15 16:00~18:30
基本毎週月曜休み
この店で食べた唐揚げは忘れられません。たぶん自分が食べた鶏料理で史上最高でしょう。
新千歳空港(20:35)→羽田空港(22:15) ADO36便
北海道をいよいよ旅立ち。今回はまだ使ったことのないAIR DOの飛行機を使ってみることにしました。北海道を中心に飛んでいる機体の中では飲み物としてホタテのスープが提供されるなど北海道らしいおもてなし。
北海道を旅して思ったことは鉄道を採算を考えずにどんどん伸ばそうとしてたことと、地域によっては路線バスも公共交通としての役割が薄れてきてることを感じました。北海道は都市部以外で過疎化が進んでるもののその地域ならではの温かさがあるのでこれからも発展を願っています。本日はここまでにします。ご覧くださりありがとうございます。
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