15日目 西明石から岡山 鉄道旅史上最大のルール違反!?
2020年11月3日
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【146】西明石→三ノ宮 山陽本線
爽やかな秋晴れの中、快速電車で神戸の中心三ノ宮へ。223系電車は時速130㎞/h出すという化け物車両!
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【147】三ノ宮(14:48)→尼崎(16:08) 東海道本線
三ノ宮では阪急電鉄のクラシックなロゴの電車を見ることができました。尼崎駅にて改札を降りるとき…
このきっぷで途中下車をしたいのですが…
「Wow!」
たまげた様子の駅員さんでしたが途中下車印を押してくれました。ありがとうございます。
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【148】大阪(9:38)→浜坂(13:09) はまかぜ1号
大阪駅に向かいはまかぜ号に乗車。なお大阪尼崎間が重なって乗車してますが途中下車しなければ料金がかからず利用はOK。
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はまかぜ号は大阪駅を出発して東海道本線を西に神戸方面へと向かいます。しかし東海道本線は先ほど通った道で尼崎からは福知山線を通らなければなりません。ルール違反じゃないか!となりますがじつはこんな決まりが。
尼崎以遠(大阪方面)から和田山以遠(城崎温泉方面)の各駅相互間を途中下車しないで直通乗車する場合は、福知山線経由で計算します。
はまかぜ号は大阪から姫路、そこから播但線を経由して山陰本線を通るルートですがJRのルール上、料金は最短経路の福知山線経由で計算されます。旅をする際に初めて知りはまかぜを利用することは今後滅多にないと思い使ってみることにしました。
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播但線内は進行方向が逆になって和田山駅でまた同じに戻ります。通過してるのは余部橋梁で100年以上の歴史がある山陰本線きっての名所で眺めは最高!
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浜坂駅は兵庫県の新温泉町にあって1000年以上の歴史がある「湯村温泉」への玄関口になってます。近くの食堂で牛丼を食べた後駅構内にあった鉄子の部屋を訪問。中には架け替え前の余部橋梁の骨組みの一部や各種鉄道部品や乗車券類の展示がありました。(現在は閉館)鉄子とは鉄道ファンの女性の名称で同じタイトルの本も出版されてます。
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【149】浜坂(14:20)→鳥取(15:05) 山陰本線
浜坂駅から山陰本線の旅再開。鳥取県に入って最初の東浜駅は海が列車内からもよく見えます。
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【150】鳥取(15:22)→智頭(16:19)因美線
鳥取駅で乗り換えた因美線の列車は智頭急行の車両を使用。鳥取までは関西から特急スーパーはくとが運行されていて普通列車も直通運転を行ってます。最長片道切符の中で唯一JR以外の鉄道会社の車両に乗車した一例です。
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【151】智頭(16:30)→東津山(17:33) 因美線
智頭駅で智頭急行と別れて岡山方面へ。駅名にもある岡山の旧国名美作「みまさか」は最初見たときわからず「みさく」と読んでました…
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【152】東津山(17:35)→佐用(18:31) 姫新線
東津山駅で反対側に停まってた姫新線の列車に2分で乗り換え。きっぷが風に飛ばされないようしっかり持ちました。美作土居駅を出発して再び兵庫県に入りました。
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【153】佐用(18:49)→姫路(19:52) 姫新線
佐用駅で姫路行の列車に乗り換え。車両の色は沿線のたつの市出身の詩人三木露風の作詞した「赤とんぼ」をイメージした朱色で車両にも赤とんぼのイラストがあります。
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姫路駅で時間があって数分で姫路城観光ののち、駅前でとんかつを食べてこれからの移動に備えます。姫路駅は駅そばが有名なのですが私はこの当時駅そばの存在を知りませんでした…。
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【154】姫路(20:36)→岡山(22:03) 山陽本線
姫路駅から再び岡山県へ進みます。途中の相生駅は中学卒業旅行で目の前で列車を逃した思い出のある地。相生を過ぎると列車本数が少なくなり山深くなっていきます。
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岡山駅から少し歩いたところにあるホテルエリアワン岡山にチェックイン。
16日目 岡山から広島 瀬戸内海から見る四国
2020年11月4日
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【155】岡山(8:08)→津山(9:42) 津山線
この日は津山線で津山駅まで。前日に通った東津山駅から津山駅の間は2.6㎞で所要時間は4分ですが総距離231㎞、所要時間6時間近くをかけて行く。遠回りでこれこそが最長片道切符の醍醐味!
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【156】津山(10:07)→新見(11:48) 姫新線
前日にも乗った姫新線で西の新見へ。姫新線の中で唯一乗ってないのは東津山と津山の間だけですが2015年の夏に乗車したので大丈夫。津山線の岡山県内の区間は1日6、7往復と少ないので時刻の確認は必須です!
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【157】新見(11:55)→倉敷(13:03) 伯備線
岡山県内を北上に西へ進んだら今度は倉敷へ南下。伯備線の車内では岡山駅で購入した桃太郎すしを食べます。車窓に高梁川(たかはしがわ)を眺めて倉敷に到着。倉敷と言えば美観地区で観光をしようと駅まで全力ダッシュしてみたものの疲れから断念。
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【158】倉敷(13:28)→福山(14:10) 山陽本線
倉敷緩行できなかったものの福山城であれば駅が近く観光ができると思い福山で途中下車。途中下車印を押すと、
きっぷの発行にどれくらいかかったんですか? 距離はどれくらいになるんですか?
福山駅で改札の係員からいろいろ聞かれて興味深々でした。
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400年以上の歴史がある福山城は駅から徒歩0分!というのも福山駅は城の敷地の中に作られたので駅のコンコースは門があったところなんです。天守閣は立派で石垣も美しい。
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【159】福山(14:31)→三原(15:04)山陽本線
尾道駅を過ぎると瀬戸内海の島々を横に見ることができ2019年に自転車で渡ったしまなみ海道の因島大橋も見えます。
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【160】三原(15:08)→広(16:47) 呉線
三原駅で呉線に乗り換え。三原から海田市までは山陽本線と呉線の二つのルートがありこの区間を利用する場合運賃は短い山陽本線のルートで計算されてどちらの経路も利用可能!途中にある仁方駅はかつて国鉄の連絡船が四国方の堀江駅まで結ばれてました。この当時は岡山と高松を結ぶ宇高連絡船もあったため最長片道切符のルートに四国を入れることができたのです。仁堀航路は1982年に廃止されて以後最長片道切符で四国を入れることはできなくなりました。
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【161】広(17:02)→広島(18:03) 呉線
広駅にて列車を乗り換えて宇宙戦艦ヤマトが接近メロディで流れる船の街呉を通ります。瀬戸内海の島々が夕焼けに映えてきれいに見えます。広島駅に到着してこの日は最長片道切符の旅は広島で終了。
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この日のホテルは宮島口駅近くなので別途乗車券を購入して宮島口駅まで移動。「グランヴィリオホテル宮島 和蔵」に宿泊してゆっくりしました。夕食は少し豪華で温泉を満喫できました!
17日目 広島から松江 ローカル線の現実を見る
2020年11月5日
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この日は出発は遅いので朝食を優雅に食べた後宮島周辺をお散歩。宮島と言えば中学卒業旅行で訪れた思い出の地。
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【162】広島(11:05)→三次(12:45) 芸備線
広島駅に戻ってきて再び最長片道切符の旅を再開。芸備線を乗り通します。
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車内では宮島口で購入した「うえの」のあなごめしを味わいました。ふっくらあなごにしみ込んだたれは甘辛くご飯との相性抜群!
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【163】三次(13:01)→備後落合(14:21) 芸備線
三次駅からは列車の本数が大幅に少なくなって備後落合まで乗れる列車はここから4本。その他は途中の備後庄原止まりです。
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【164】備後落合(14:38)→新見(16:01) 芸備線
備後落合で車両を乗り換えます終点の新見駅までの本数はなんと3本!これ以外は6時41分と20時12分しかなくちょうどいいのはこの列車のみ。このため前日は広島宿泊しか選択肢がありませんでした。備後落合出発時点で乗客は
3人(私含めて)
私は2015年と2016年の夏に旅行しましたがこの時はもっと多かった。しかしこれは青春18きっぷシーズンで乗り鉄が多かったからであり普段はこれくらいなのだと思います。鉄道は大量に人と物を運ぶためにあるのでこれだと鉄道を廃線にしたいのは当然だと思います。いつなくなるかわかりませんがその日までは使命を全うしてほしい…
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【165】新見(16:10)→米子(17:23) やくも17号
新見駅で列車を降りてやくも号に乗り米子を目指します。しかもきた車両は前面展望が楽しめます。
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事前にわかってたのでもちろん一番前のグリーン席を予約。窓が大きいうえ、カーブの多い伯備線を振り子式車両で駆け抜けます。カーブに入るたびに車両が傾き絶叫マシンのよう。12日目に乗ったくろしおと合わせて楽しめた列車でした!やくもの車両は2024年に新型に変わる予定なのでこの景色を楽しめるのはあとわずか。
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【166】米子(17:47)→松江(18:16) 山陰本線
米子駅に到着。松江方面の列車を待っていると見かけない車両が停まっておりこれはJR西日本の検測車。電気設備や線路の状態を見るお医者さんの役割があります。この当時の米子駅舎と検測車は現在役目を終えて駅はリニューアル工事中、検測車は新型に置き換わりました。列車に乗って検測車を見送ります。
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この日は松江で旅を終了。島根名物が食べたかったので宍道湖のしじみを使ったラーメンをいただきます。ちなみにこの当時退職して新天地は決まってましたが数か月前に受験したとある鉄道会社から内定がわかりました。しかし私は鉄道業界から離れる決意をしていて思い悩みましたが旅を終えた後に辞退の連絡を入れました。正社員で面接に通った初めての事例で何十回も受けてたのにもったいないとは感じてました。運命のいたずらですね…
次はいよいよ本州を出て九州へ!
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